生物学:細胞の構造
『細胞の構造』は、目に見えない細胞を立体的な動画でわかりやすく紹介しています。
人間を作っている細胞がどのような構造か知ることができるでしょう。
中学、高校で習った記憶がある方も多いのではないでしょうか。
細胞の構造
地球上の全ての生物が持つ細胞には、原核細胞と真核細胞の2種類に分類されます。
生物に欠かせない遺伝情報であるDNAはどちらの細胞にも含まれていますが、2つの細胞の違いは『核』を持つか、持たないかということ。
真核細胞には、細胞小器官と『核』があり、遺伝情報を伝達する役割を果たします。
細菌などは原核細胞から、人間は複雑な構造を持つ真核細胞からできており、人間の体細胞は、生命を維持するために大切な存在です。
人間と植物の細胞の違い
人間や動物が持つ動物細胞と植物が持つ植物細胞は、構造が違います。
動物と植物の両方には、エネルギーを生むミトコンドリアや古い細胞を回収して分解するリンソームなど多くの共通点がありました。
しかし、植物細胞に特徴的なのは光合成をするために葉緑体を持ち、形をキープするために細胞壁があること。人間の細胞にそれらはありません。
また、人間の細胞には特徴的な動きをする細胞があります。
肺の気道には、繊毛を持つ細胞が並び、異物が入ってきたときに咳で異物を外に出そうとすることができるのです。また、精子は鞭毛を持ち前進することができます。
このように人間の細胞は、植物や他の動物と異なる特徴的な役割を果たしているのです。
参照:https://youtu.be/URUJD5NEXC8 (細胞の構造についてー日本語字幕付き)
まとめ
◆幹細胞の特徴
細胞名 | 細胞の由来 | 特徴 | 課題点 |
iPS細胞 | 体細胞に遺伝子操作をする | 万能細胞 | 腫瘍化する恐れがある |
ES細胞 | 受精卵が分裂した胚 | 万能細胞 | 倫理面、腫瘍化する恐れがある |
体性幹細胞 | 自分の体内 | 万能ではない | 分化能力はあるものの、増殖は限定的 |
細胞の仕組みや幹細胞について、動画を通して理解を深めることができたのではないでしょうか。
幹細胞には、上記表のような特徴がありました。
課題点などはまだありますが、様々な疾患を治し、豊胸などでも取り入れられている幹細胞は、今後も注目の治療法です。
日本の事例ですが、2012年には鳥取大学医学部付属病院形成外科が、日本で初めてヒト幹細胞を用いた乳房再建を厚生労働省を承認を受けた上で臨床研究を行いました。
いずれも成功し、幹細胞が豊胸でも有効であることが証明されています。
このように幹細胞を用いた治療は実用化が進んでおり、今後も増え続けることは間違いありません。
参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ne9z-att/2r9852000001neif.pdf