TED Talks 幹細胞って何?
TED Talks『幹細胞って何?』は、幹細胞の役割と医療研究者がどのように幹細胞を治療に活かそうとしているかを詳しく説明している動画です。
幹細胞のメカニズムを解明することで、一人一人にあった医薬品や治療が可能になる未来が近いかもしれません。
この動画では、幹細胞の働きと幹細胞に期待されていることについて紹介しています。
幹細胞の働きとは?
体の中にたくさんの存在する細胞ですが、電気を発生させて情報伝達をする神経細胞や収縮して心臓を動かす筋細胞など特定の役割を持っている細胞があります。
幹細胞は、それらの細胞と異なり、特定の役割や機能を持っていません。
そのため、体のどんな細胞にも変わることができるというとても便利な特性を持つ細胞です。
細胞には寿命があり、常に体内で入れ替わっています。
その時に使われるのがこの幹細胞。例えば大腸の粘膜上皮にある細胞は、4日で入れ替わるターンオーバーをします。
古い細胞に変わって、幹細胞が新しい細胞の役割を果たすのです。
よくお肌のターンオーバーという言葉を聞きませんか?ターンオーバーとは細胞の生まれ変わりのこと。
このように幹細胞は、体のさまざまな場所で細胞の入れ替わりで活躍しています。
幹細胞に期待されること
どんな細胞にも変われる幹細胞は、再生医療の分野で研究が進んでいます。
病気や怪我で傷ついた細胞の代わりに幹細胞を使い、治療する方法です。
例えば、血液のガンである白血病になったら、幹細胞移植をすることで、新しい血液細胞を作ることができます。
体の一部に交換が必要になったら、自分の体からその部品を作ればいいということです。
そのため、治療が難しかった疾患にも対応できることが期待されています。
幹細胞の研究
現在、幹細胞そのものの働きだけではなく、幹細胞を取り入れた時、新しい組織がどのように形成されていくのかについても詳しい研究が行われているようです。
その研究を通して、将来的にはオーダーメイドの薬などの開発や人体のさらなる理解に役立つことは間違いありません。
参照: https://youtu.be/evH0I7Coc54 (TEDTALK.日本語字幕付き)