脂肪豊胸注入術や脂肪幹細胞豊胸術は、自分の脂肪を利用してバストに注入する方法です。
自分の脂肪を使うことで、自然な柔らかさを手に入れることができるほか、副反応が少ないこともメリット。
では、その脂肪を採取するにはどのような方法や機材があるのでしょうか。
ここでは、脂肪吸引の基礎知識や機材の比較をし、最適な脂肪吸引の方法を紹介します。
脂肪吸引ってどうやるの?
脂肪を使った豊胸術では、脂肪を採取することから始まります。
脂肪吸引というと、大掛かりなイメージがありますが、実際の傷口は小さく目立ちません。
不要な脂肪を取り除くことができるので、気になる部分のスリムアップが可能です。
では、脂肪吸引はどのようなステップで行われるのでしょうか。
脂肪吸引
脂肪吸引では、お腹周りや太ももなどから3〜5ミリ程度を切開してカニューレという金属の管を挿入して脂肪を吸引します。
麻酔を使うため、吸引に際して痛みはありません。
脂肪を吸引する時には、周りの組織にくっついているゼリーのような脂肪をはがすように吸引し、均等に脂肪を採取します。
従来の脂肪吸引では、血管などもついている脂肪細胞を無理やり掻き出すだけだっため、出血量が多く、取り出せる脂肪量にも限界がありました。
しかし、美容外科では最新の脂肪吸引器が導入され、体への負担を減らした上で脂肪を効率よく採取できるようになっています。
よく聞く「ダウンタイム」という言葉は、施術後日常生活までに戻れるまでの時間のこと。
ダウンタイムが短ければ、それだけ痛みや腫れなどが少なく、日常生活に早く戻ることができます。
脂肪吸引では、ダウンタイムの短さや価格に目がいきがちですが、バランスよく必要な脂肪を採取するには、依然として医師の技術が必要です。
脂肪加工
採取した脂肪はそのままではバストに注入できません。
血液や麻酔で使用した液などさまざまな不純物が含まれ、それらはシコリの原因になってしまうからです。
そこで、特殊なフィルターを使って不純物をろ過するピュアグラフト法、遠心分離機を使うコンデンスリッチ法などで加工します。
脂肪注入
脂肪注入は、バストの入線下や皮下脂肪に細い注射器を使って少しずつ注入します。
全体的なバストアップはもちろんですが、希望するバストの形やバランスに合わせて最適な場所に注入するのです。
脂肪は血管に入り、再び体内の組織として生着していきます。
幹細胞を使う脂肪幹細胞豊胸術では、幹細胞のみを取り出し、培養した上で脂肪に加えてバストに注入するのが特徴。
脂肪のみや、培養しないでそのまま幹細胞を加える方法よりも、培養した幹細胞を加えることでさらなる脂肪の定着に役立ちます。