世界の中で最も大きな豊胸市場を持つアメリカ。
アメリカ形成外科学会(American Society Of Plastic Surgeons)によると、2019年には299,715件の豊胸が行われています。
日本が1万件なのに比べ、その件数は桁違いです。
豊胸で他国を牽引するアメリカですが、その豊胸トレンドや豊胸術にはどのようなものがあるのでしょうか。
アメリカでの美容に対する意識やセレブも利用する人気クリニックの豊胸術などについて詳しく紹介します。
アメリカの美容意識と豊胸トレンド
ダイエットや美容のトレンドは、アメリカから常に新しいものが発信されています。
セレブやモデル、ハリウッド女優など美意識が高い女性は、
食生活や運動に気をつけていることはもちろんですが、
医療の力を借りて美しくなることに積極的です。
整形や豊胸をしていることにかなりオープンな文化で、そんな文化が豊胸術の進化を助けています。
では、アメリカの美意識や豊胸のトレンドは日本とは違うのでしょうか。
アメリカの美容意識
アメリカ人は、日本人と異なる骨格や体型を持っているため、その理想も異なってきます。
美容整形では、ボトックスや脂肪吸引が多く行われており、アンチエイジングの一環としての施術が多いです。
若い世代の豊胸はもちろんですが、50代での豊胸も多く、世代に関わらず美しくなろうという意識が見られます。
また、ナチュラルなバストやスリムな体を目指す日本人に対し、アメリカ人はセクシーさやグラマーな魅力を追求するのが特徴です。
その典型的な例が、セレブタレントのキム・カーダシアン。
キムは身長157センチとアメリカ人にしては小柄なものの、大きなバストと大きなヒップでウエストが引き締まったくびれた体型を持っています。
キムのような体型は無理でも、ティーン時代から大きなバストを手に入れたいと憧れる女の子が多いです。
高校の卒業祝いに豊胸代を両親からプレゼントしてもらったり、パートナーから豊胸を勧められたということがよくあります。
アメリカで豊胸は、自分に自信をつけ、魅力的に見せる手段の一つにすぎません。
アメリカの豊胸トレンド
アメリカでは、グラマーな体型が理想的とされることもあり、大きなバストを手に入れる目的で豊胸術を受ける女性が多いです。
そのため、シリコンバッグを挿入する人工乳腺豊胸術(豊胸インプラント術)は根強い人気があります。
2000年前後までは、そのサイズはとにかく大きいのがトレンドで、800cc以上のバッグを入れるケースが多くありました。
昨今では、そのサイズは落ち着き、400cc〜500ccほどのサイズがトレンドです。
日本でシリコンバッグを選ぶ方は、大抵300cc未満ということから、アメリカ人の標準がかなり大きいことがわかります。
せっかく豊胸術を受けるのだから、大きめのサイズを選びたいというアメリカ人の感覚からでしょうか。
しかし、大きいシリコンバッグを入れたものの、肩が凝るなど体の不調からサイズダウンさせることがよくあるとか。
それでも、豊胸したとわかるようなサイズ感が人気のアメリカです。
アメリカで人気の豊胸術とは?
アメリカでは、1962年からシリコンを使った豊胸術が始まりましたが、
米国食品医薬局(FDA)の規制があり、シリコンでの豊胸が禁止されていた時期がありました。
現在では安全が確認されたシリコンと表面がシリコン製で中身が生理食塩水充填タイプの2種類が許可されています。
また、シリコン製インプラントは、寿命が10年であることを公表し、取り替えの必要性があることを明記しているのです。
アメリカでは、ヒアルロン酸を豊胸目的で使用することは推奨されていません。
そのため、メインの人工乳腺豊胸術のほか、脂肪注入豊胸術、脂肪幹細胞豊胸術を受けることが可能です。
日本で人気の脂肪注入豊胸術や脂肪幹細胞豊胸術は許可されている豊胸術ですが、
アップできるのが1〜2カップと控えめなサイズのため、選ばれているのは人工乳腺豊胸術。
目的や理想のバストに応じてシリコンか生理食塩水を選ぶのが一般的です。
産後など、ハリのある大きなバストを取り戻すためにシリコンバッグを、
左右差や傷口が気になるという方は生理食塩水を選ぶ傾向にあります。
アメリカでは、生理食塩水充填タイプなどの注入式豊胸術を受けるには18歳以上でなければなりません。
また、シリコンインプラントを受けるには22歳以上である必要があります。
このように年齢によって豊胸手術が制限されているほか、豊胸手術のリスクや合併症なども手術を受ける時に必ず確認されるのが一般的です。
日本のようにプチ豊胸ではなく、麻酔科学会公認の麻酔医が全身麻酔をかけて手術を行います。
手術前には、3Dシミュレーションシステムを用いて、
バッグの大きさや仕上がりを確認するクリニックも。
アメリカで豊胸を受ける方は、口コミやカウンセリングで最適なドクターを探して納得のバストを手に入れています。
参照:FDA Breast Implants https://www.fda.gov/medical-devices/implants-and-prosthetics/breast-implants
人気の豊胸クリニック
日本のように、アメリカでも口コミや技術力で人気の豊胸クリニックは数多く存在します。
アメリカの場合には、大手クリニックは存在せず、クリニック名で選ぶというよりも、信頼できるドクターかどうかという基準で選ぶ方が多いです。
ここでは、ニューヨーク、LA、フロリダ、テキサスといった都市における人気クリニックや価格などを紹介します。
ニューヨークの人気クリニック
おしゃれや美容に敏感な人が多いニューヨーク。
「David A.Hidalgo,MD(デビッド・イダルゴ美容外科)」のイダルゴ医師は、アメリカの形成外科の権威的賞を受賞しており、形成外科の分野で数多くの論文を執筆しているドクターです。
ニューヨークのパークアベニューにある医院には、ニューヨーカーだけでなく、アメリカや日本を含めた世界中から患者が集まります。
デビット医師は、20年以上の寿命がある生理食塩水のインプラントを推奨していますが、
一人一人にあった最適な豊胸術を経験や研究結果に基づき提案してくれるでしょう。
体験者の声
「イダルゴ医師の仕事はまるで魔法のようです。
傷も本当に小さいし、何より患者の話をしっかり聞いて、私の希望するバストを作ってくれました。
彼の仕事には本当に満足。」
実際に豊胸手術を受けた方からは、お礼や上記のような感謝のレビューが後を絶ちません。
信頼できるドクターとして、ニューヨークでは絶大の人気を誇っています。
インプラントの価格は6,900USD(約720,000円)からと日本とあまり変わらない良心的な価格です。
LAの人気クリニック
ハリウッドがあるLAは美容外科がたくさん存在します。
そのLAで最も有名な美容外科医の1人が「Dr.StevenTeitelbaum MDFAS(スティーブン・テイテルバウム美容外科)」のテイテルバウム医師です。
テイテルバウム医師は、アメリカ美容整形外科学会で、研究部門を統括しているほか、国内外の豊胸手術の指導にあたってきました。
彼の顧客には、有名ハリウッド女優やモデルもいます。
バストの美しさはもちろんですが、アジア系、アフリカ系など人種にあった最適なバストデザインを施すことで有名です。
乳房インプラント術であるのにも関わらず、傷が小さくダウンタイムが短く済む方法を提唱し、2日後からは車の運転ができるような手術を受けられます。
体験者の声
「テイテルバウム医師の技術は素晴らしい。
色々な美容外科とカウンセリングを行ったけど、彼は完璧な外科医だと思いました。
手術をして1年経ちましたが、結果は素晴らしいものです。」
このようにLAのセレブ達が選んでいるテイテルバウム医師のインプラント価格は、
11,000UDS(約1,190,000円)〜。人気のクリニックでLA価格ということもあり、高めの設定です。
フロリダの人気クリニック
温暖な気候で知られるフロリダ。
ビーチやバカンスが有名で、豊胸に積極的な地域でもあります。
そんなフロリダで人気なのが、「Leonard Hochstein MD(レオナルド・ホッホシュタイン美容外科)」のホッホシュタイン医師。
「Boob God(バストの神様)」と呼ばれ、モデルやプレイメートの豊胸を数多く手がける他、12,000件以上の手術を行ってきました。
豊胸外科医の最高レベルであるブラックダイヤモンド賞をアラガン社より授与されるなど、経験や技術力のある美容外科医として有名です。
生理食塩水もしくは、シリコンインプラントによる豊胸では、事前に3Dシミュレーションシステムを用いて、理想の形を再現してから施術を行います。
体験者の声
友人の紹介で豊胸手術を受けました。
私は控えめで自然なバストが欲しかったのですが、ホッホシュタイン医師はそれを実現してくれたんです。
手術は簡単で、彼を選んで本当に良かった。皆さんにお勧めします。
ホッホシュタイン医師のインプラント価格は、3,500USD(約365,000円)〜。
アメリカ形成外科委員会から認定されていない医師の施術から患者を守るために適正価格で豊胸を提供しているとのこと。
人気医師ではありますが、低価格で高品質な豊胸を受けることができると、患者が集まるクリニックです。
テキサスの人気クリニック
テキサスは、世界で初めてシリコン製の豊胸材を開発した地域。
豊胸への関心も高く、インプラント豊胸のサイズでギネスを取ったモデルのSheyla Hershey(シェイラ・ハーシー)さんもテキサスに住んでいます。
そんなテキサスで最も有名な美容外科医が、ダラスの「John B Tebbetts, MD PD(ジョン・テベッツ美容外科)」のテベッツ医師です。
テベッツ医師は、再手術率ゼロを実現したことでも有名ですが、ダウンタイムが短くわずか1日で元の生活に戻れる負担の少ない手術が人気を集めています。
体験者の声
「手術前には、よく質問に誠実に答えてくれました。 先生の本を渡されたことも豊胸を理解するために良かったです。 手術後にはお電話をいただき、高い技術と真摯な対応に感謝しています。 もちろん、私は豊胸に満足していますし、決心して良かったなと思いました。」
テベッツ医師のインプラント価格は、5,000USD(約521,000円)〜。24時間回復豊胸手術を手頃な価格で受けることができます。
まとめ
アメリカでは、大きなバストが理想とされていることから、豊胸術のほとんどはシリコンや生理食塩水で行う豊胸インプラントが主流です。
アメリカで豊胸手術を受ける方は、友人からの紹介や口コミなどを参考にして、しっかりとカウンセリングを受けてから決めていました。
豊胸にオープンな環境があるため、人気のドクターもよく話題にのぼります。
豊胸ナンバーワン国であるがため、安全性やリスクの明示がされていて、
豊胸を受ける方はそのリスクを理解した上で手術に臨んでいるようです。