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ヨーロッパの豊胸事情ってどんなの?

 

ヨーロッパの豊胸事情って

全世界における美容整形の中で最も行われている豊胸手術。国際美容外科学会(ISAPS)の2018年の調査によると、豊胸手術数がトップ10の国の中に、ヨーロッパでは、4位にドイツ、5位にイタリアがランクインしています。では、その豊胸術や意識の上で国ごとに違いはあるのでしょうか。美意識が高い国や人気の豊胸術についてヨーロッパの豊胸事情を詳しく紹介します。

参照:ISAPS Global Survey Results https://www.isaps.org/wp-content/uploads/2020/10/ISAPS-Global-Survey-Results-2018-1.pdf

 

1 フランスの豊胸事情

フランス

美容大国のフランス。オーガニック化粧品やエステ用機器など日本に入ってくる美容製品が多いことでも知られています。フランス人の美意識で重要なのがナチュラルな美しさ。そんな美意識からか、明らかにわかるような目立つ整形や豊胸はあまり好まれません。しかし、多くのフランス人がアンチエイジング目的や美の追求のため、密かに美容整形や豊胸をしています。SNS映えのため、オープンかつ気軽に手術をする若い世代も増加中です。

 

人気の豊胸術とスタイル

フランスでは、ヒアルロン酸豊胸術は禁止されていることもあり、豊胸といえばシリコンバッグを挿入する人工乳腺豊胸術(シリコンインプラント豊胸術)やバストのリフトアップ手術が主流です。元々大きなバストを持っている女性も多く、バストを縮小する手術も盛ん。2016年の豊胸手術では、42,000件のインプラント豊胸術が一番多く、20,000件が縮小手術でした。また、脂肪注入豊胸手術も4,600件行われています。フランスでは、バストは大きければいいというものではなく、美しい形かどうかが大切なポイントです。2019年には、発ガン性があるとして、表面がざらざらしているテクスチャードタイプとポリウレタン製の豊胸手術が禁止されるなど、安全性への意識が高いフランス。安全で自身の美しさを引き立てる上向きバストを手にいれる豊胸手術が人気です。豊胸術の平均価格は5,000ユーロ(約633,000円)でした。

参照:Number of Cosmetic surgery procedures on breasts performed in France in 2016

 

人気のクリニックとその価格

美しいバストデザインができるドクターは、フランス人から支持を得ています。2020年パリで最高の美容整形医の賞を与えられたDr Sebastiano Montoneri-Cosmetic & Plastic Surgery(セバティアーノ・モントネリ美容外科)のモントネリ医師は、豊胸術の権威です。患者の理想をしっかり聞くだけでなく、皮膚の弾力性などをしっかりと考慮してバストデザインを行います。そのデザイン力は芸術とも称され、国内外から患者が後を絶ちません。価格は、5,000ユーロ(約63万円)〜とフランスでは平均的な価格です。

参照:https://www.dr-montoneri.fr/

 

2 ドイツの豊胸事情

ドイツ

ドイツは、化粧や美容にかけるお金は日本人と比べても低いと言われています。健康志向で、合理的な美しさを求める傾向です。メイクにはお金をかけませんが、オーガニックの基礎化粧品産業は急上昇中で、豊胸もトップ4に入る人気ぶり。保険医療制度が進んでいるドイツでは、豊胸手術に保険制度を使うことも可能です。そのため、豊胸をより気軽に行える環境があります。国際美容外科学会(ISAPS)の2018年の調査では、インプラント豊胸術は65,876件で、バスト吊り上げ術は25,407件でした。

参照:https://www.statista.com/statistics/587293/breast-cosmetic-procedures-performed-in-germany-by-type/

 

 

人気の豊胸術とスタイル

ドイツで豊胸といえば、大きめなサイズを選ぶ方が多かったです。しかし、昨今では、そのバストのシルエットが加齢とともに不自然になることから、より自分にあった自然な仕上がりを重視する方が増えています。豊胸術としては、シリコンインプラント豊胸術がメイン。昨今では脂肪豊胸術や幹細胞豊胸術など、安全性が高く、ナチュラルな仕上がりの豊胸術にも注目が集まってきています。ドイツでは、長い期間で見てベストなバストを手に入れる、価格に見合った豊胸術が人気です。豊胸手術の平均価格は8,000ユーロ(約1,012,000円)でした。

参照:Anteil der häufigsten Schönheitsoperationen bei Frauen in Deutschland in den Jahren 2015 bis 2019

 

人気のクリニックとその価格

ドイツで豊胸手術を受けるときには、審美専門の大型病院から個人クリニックまで幅広い選択肢があります。その中で人気なのが、Nürnberger Klinik(ニュルンベルククリニック)。形成外科、美容外科の専門医で構成され、2020年のトップドクターに選ばれました。術後を過ごす部屋は、バスルームや薄型テレビを備えたホテルのような作りで、術後1日〜2日滞在することができます。技術力の高さやサービス面で選ばれているクリニックです。価格は4,900ユーロ(約617,000円)〜とドイツの平均価格より安いで豊胸術を受けることができます。

参照:https://www.nuernbergerklinik.de/

 

 

3 イタリアの豊胸事情

イタリア

芸術やファッションで美意識が高いイタリア。ドレスを着るときには、胸元が開いたデザインが多く、またバカンスではビキニを着用する機会も多いです。イタリア人女優のモニカ・ヴェルッチのように、大きなバストとセクシーさを求めるイタリア人は多く、豊胸はとても盛んに行われています。若年層の豊胸術が多くなったことから、2012年には18歳未満の豊胸手術が法律で禁止されました。国際美容外科学会(ISAPS)の2018年の調査では、インプラント豊胸術が64,976件、吊り上げ術が12,080件行われています。

参照:https://www.isaps.org/wp-content/uploads/2019/12/ISAPS-Global-Survey-Results-2018-new.pdf

 

人気の豊胸術とスタイル

イタリアで人気の豊胸術は、シリコンインプラントです。ブラジャーなどの下着をつけないでドレスを着用することが多く、形よりも大きさが重視されます。小ぶりでも洋服を着たときに美しいバストラインを保ちたい方は、脂肪注入豊胸術や最先端の幹細胞豊胸術を選んでいるようです。イタリアのDr.Viscontiは、バストを美しく見せるバストデザインを発表し、日本でも脂肪注入の手法として取り入れられています。イタリアは豊胸技術でヨーロッパを牽引している存在です。豊胸術の平均価格は10,400ユーロ(約1,316,000円)でした。

参照:https://insights.ovid.com/pubmed?pmid=30921117

 

人気のクリニックとその価格

ミラノで人気なのが、大きなバストを即日手に入れることができるDr.Thomas Savoia(トーマスサボイア)医師。フランスやイギリスなどで経験を積み、ミラノで乳房形成外科で教鞭を取る教授でもあります。価格は5,500ユーロ(約693,000円)〜。イタリアは、他国に比べ価格が高めの設定ですが、サボイア医師のクリニックは値段が手頃なことから人気を集めています。

参照:https://www.whatclinic.com/cosmetic-plastic-surgery/italy/milan/dr-thomas-savoia

 

4 スペインの豊胸事情

スペイン

スペインでは、20代〜50代まで整形や豊胸がよく行われています。スペインでは割とオープンな雰囲気で、家族や同僚に豊胸を受けたことを明かすことが珍しくありません。バカンスでは日焼けを楽しみ、パーティーではメイクアップもしっかりするスペイン女性。授乳後に崩れたバストを豊胸で大きくし直す手術も多いです。スペインでは、自分に自信をつけたり、前向きに生きるための手段として豊胸が行われています。

 

人気の豊胸術とスタイル

スペインでは、シリコンインプラント豊胸術がメインではありますが、脂肪吸引と同時に行える脂肪注入豊胸術や脂肪幹細胞細胞豊胸術を行えるクリニックが増えています。インプラントと脂肪注入の併用なども可能で、自分にとって理想的なバストをドクターと話し合って決めることができるシステムです。大きすぎずに、自分の体型に合ったサイズかどうか、スペイン人の女性は考えて豊胸します。3Dシミュレーションで事前にチェックできるクリニックは人気です。豊胸術の平均価格は、4,000ユーロ(約506,000円)でした。

 

人気のクリニックとその価格

PClínica Dr. Pedro Antolín(ペドロ・アントリン美容外科)は、自分にベストなバストを手に入れられるクリニックとして人気があります。アントリン医師は、スペイン国内の大学病院を中心に経験を積んだプロフェッショナル。乳房再建の権威でもあり、国内外での美容外科シンポジウムで豊胸技術について発表をしています。アントリン医師は、女性の体や日常活動にあったインプラントサイズを提案し、その配置についてもよく話し合う機会を持ってくれると評判です。価格は、4,800ユーロ(約606,000円)とスペインの相場並で、イギリスやイタリアなどからも顧客が集まります。

参照:https://doctorantolin.com/

 

5 イギリスの豊胸事情

イギリス

パブなどのナイトライフやバカンスで肌を露出することが多いイギリス人。ファッションデザイナーのヴィクトリア・ベッカムやモデルのクリッシー・テイゲンは、豊胸手術をしていたことを公表しています。モデルやセレブの豊胸はとても多く、英国美容外科連盟(BAAPS)によると、2019年には豊胸手術は7,727件行われ、バスト縮小手術は4,014件でした。他のヨーロッパ諸国に比べると件数は少ないものの、豊胸の件数は増加傾向です。豊胸術の平均価格は6,000ポンド(約838,000円)でした。

参照:https://baaps.org.uk/about/news/1708/cosmetic_surgery_stats_number_of_surgeries_remains_stable_amid_calls_for_greater_regulation_of_quick_fix_solutions

 

人気の豊胸術とスタイル

イギリスでは、体型がふくよかでバストや脂肪を除去したい方と、細身でバストを大きくしたい方の二極化が進んでいます。イギリス医薬製品規制庁(MDA)は、製造メーカー別に生理食塩水やシリコンジェルの承認を行なっており、アメリカと比べて承認メーカーは多いです。主な豊胸術はシリコンインプラントで、大き目のサイズを選ぶ方が依然として多数。一方で、スポーツや日常生活の妨げになるとバストを小さくしたい女性もいます。

 

人気のクリニックとその価格

ロンドンで人気なのがPaul Harris Plastic Surgeon(ポール・ハリス美容外科)のハリス医師。メディアへの出演が多く、英国美容外科連盟のメンバーでもあります。ハリス医師が得意としているのが、乳房再建や豊胸手術。外科医としての技術力が高いと評判で、バストといえばハリス医師と言われるほどです。価格は、6,000ポンド(約838,000円)〜とイギリスの平均的な価格でした。

参照:https://www.paulharrisplasticsurgeon.co.uk/

 

6 ギリシャの豊胸事情

ギリシャ

ヨーロッパの中で最南に位置するギリシャ。古代から伝わる美容法や地中海地域ならではの食事をするなど、自然を意識した美容に気を使うことが多いです。ハーブや蜂蜜、オリーブなどを使ったコスメも人気で、日差しの強さから肌や髪の毛のケアを怠りません。メイクは彫り深さを強調する濃いめがスタンダード。美意識は高く、整形件数がヨーロッパで第二位になることもありました。そんなギリシャでは、女性はセクシーさが求められることから、豊胸をする女性が増えています。また、EU各国からバカンスでギリシャに訪れ、豊胸をするケースが多いです。

 

人気の豊胸術とスタイル

ギリシャでは、イギリス、フランスなどヨーロッパから豊胸手術を受けに来る患者が多く、そのニーズはさまざまです。しかし、人気なのはサイズを大きくするシリコンインプラント豊胸術。その価格は3,000ユーロ(約379,000円)程度と安く、手軽に豊胸が可能です。ギリシャでは、価格面が重要視され、安く手術ができるクリニックに人気が集まります。

 

人気のクリニックとその価格

Hatzipieras Plastic Surgery(ハズィピラス美容外科)は、2人の形成外科医によって開業されているアテネで最も人気のある美容外科の一つです。ギリシャ語だけでなく、英語、フランス語での対応が可能なことから、EU各国から患者が集まります。ハズィピラス医師は、ギリシャだけでなく、国際認定資格を持ち、高い豊胸技術を持つと評判です。価格は、3,500ユーロ(約442,000円)〜と、安く豊胸手術を受けることができます。

 

まとめ

ヨーロッパでは、ドイツ、イタリア、フランスなど豊胸手術が盛んな国が多くあります。大きくする豊胸だけでなく、吊り上げ手術やバスト縮小などさまざまなニーズがあり、美意識や国民性によって差がありました。手術の出来栄えが、その国の美的センスが影響することが多い豊胸手術。ヨーロッパ各国では、豊胸のための海外旅行が日常になりつつあります。

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